L・ダーリング・ハモンド編著、深見俊崇編著「パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる」

深見くん@島根大が編訳した本です。御園くん@島根大、坂本さん@名古屋大、益川くん@聖心女子大らが訳されています。

パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる

パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる

 

 

編訳者として、深見くんが「アクティブ・ラーニング」の関連書籍の内容で違和感を感じる点を3点あげています。

・「アクティブ」にするための指導方法や学習形態の議論に終始する
・理論的背景や先行研究に基づく議論に至っていない
・「ラーニング」の捉え方が狭い

この3点に対して、本著では下記のような解決策がなされている、としています。
・指導方略に焦点をあてている
・実践事例が理論的背景、研究的裏付けを持って紹介されている
・「教室」と「現実世界」とをつなぎながら実践を展開したものが中心

本では、探究的な学習アプローチの解説があった後、読解、算数・数学、理科の授業実践について説明されています。

「アクティブ・ラーニング」「主体的な学習」と「教科内容」「教科教育」を有機的に連携させるために必要なことが説明されていると思います。

昨年出版で紹介が遅くなりましたが、ぜひみなさん読んでみてください。まずは興味のある章だけでもいいかな、と思います。