岡部晋典「トップランナーの図書館活用術 才能を引き出した情報空間」

岡部さん@愛知淑徳大の「トップランナーの図書館活用術 才能を引き出した情報空間」。昨年に恵投していただきました。

 

「どのように図書館を使ってきたか、いかに情報を使いこなし、学び、育ってきたか」をテーマに、4つのカテゴリ、12名のトップランナー、著名人にインタビューした本。竹内洋先生、谷口忠大(たにちゅー)さん、落合洋一さん、荻上チキさんなど、すごいメンバーですよね。

図書館という共通のテーマを通して、12名の人となりが分かりやすく紹介されることになり、とてもおもしろいです。また、それぞれの方が、どのように情報を扱っているのか、思考しているのか、ということも浮き彫りになって、参考になります。

12本のインタビューは独立しているので、自分の興味あるところから読めるのもいいですね。対して、通して読むと、インタビュアーの岡部さんの人となりがわかる、エネルギーがあふれている本でもあります。

 

L・ダーリング・ハモンド編著、深見俊崇編著「パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる」

深見くん@島根大が編訳した本です。御園くん@島根大、坂本さん@名古屋大、益川くん@聖心女子大らが訳されています。

パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる

パワフル・ラーニング: 社会に開かれた学びと理解をつくる

 

 

編訳者として、深見くんが「アクティブ・ラーニング」の関連書籍の内容で違和感を感じる点を3点あげています。

・「アクティブ」にするための指導方法や学習形態の議論に終始する
・理論的背景や先行研究に基づく議論に至っていない
・「ラーニング」の捉え方が狭い

この3点に対して、本著では下記のような解決策がなされている、としています。
・指導方略に焦点をあてている
・実践事例が理論的背景、研究的裏付けを持って紹介されている
・「教室」と「現実世界」とをつなぎながら実践を展開したものが中心

本では、探究的な学習アプローチの解説があった後、読解、算数・数学、理科の授業実践について説明されています。

「アクティブ・ラーニング」「主体的な学習」と「教科内容」「教科教育」を有機的に連携させるために必要なことが説明されていると思います。

昨年出版で紹介が遅くなりましたが、ぜひみなさん読んでみてください。まずは興味のある章だけでもいいかな、と思います。

プシュカラ・プラサド、箕浦康子監訳「質的研究のための理論入門 ―ポスト実証主義の諸系譜」

 

質的研究のための理論入門―ポスト実証主義の諸系譜

質的研究のための理論入門―ポスト実証主義の諸系譜

 

 

ジャルヴァース・R・ブッシュ、ロバート・J・マーシャク「対話型組織開発 ―その理論的系譜と実践」

 

対話型組織開発――その理論的系譜と実践

対話型組織開発――その理論的系譜と実践

 

 

佐伯胖・刑部育子・苅宿俊文「ビデオによるリフレクション入門: 実践の多義創発性を拓く」

 

ビデオによるリフレクション入門: 実践の多義創発性を拓く

ビデオによるリフレクション入門: 実践の多義創発性を拓く

 

 

中原淳「女性の視点で見直す人材育成――だれもが働きやすい「最高の職場」をつくる」

 

 

中原淳・島村公俊・鈴木英智佳・関根雅泰「研修開発入門 「研修転移」の理論と実践 」

 

研修開発入門 「研修転移」の理論と実践

研修開発入門 「研修転移」の理論と実践